トイレつまりが再発する本当の原因とは?専門家が教える原因の見分け方と根本解決策
「またトイレが詰まった…」「ラバーカップで直したはずなのに、どうして何度も繰り返すの?」
一度は解消したはずのトイレつまりが再発すると、原因がわからないだけに強いストレスと不安を感じますよね。自分の使い方が悪いのか、それとも家の設備に問題があるのか、誰にも聞けずに悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
この記事を読めば、その原因不明のストレスから解放されます。
トイレ修理の専門家の知見に基づき、トイレつまりが再発する“本当の原因”を体系的に分析。あなたがどのケースに当てはまるのかを診断し、もう二度と繰り返さないための根本的な解決策まで、わかりやすく解説します。
もう原因不明のトイレつまりに悩まされるのは終わりにしましょう。
トイレつまり全般の原因と対処法については、こちらの完全ガイドもご覧ください。
トイレつまりの原因と対処法をまとめた完全ガイド
衝撃の事実!トイレつまり再発の原因は「あなたの使い方」だけではなかった
多くの方が「トイレットペーパーを使いすぎたかな?」と、ご自身の使い方を第一に疑います。もちろんそれも原因の一つですが、実は再発するトイレつまりの原因はそれだけではありません。
私たち水道修理のプロの現場経験から、トイレつまりが再発する原因の割合は、およそ以下のようになっていると考えられます。
- 利用者の行動に起因する問題:約60%
- 構造・設備上の問題:約30%
- 外部要因による問題:約10%
このように、約4割はご自身の使い方以外の「家の構造・設備」や「外部要因」に、隠れた原因があるのです。ラバーカップで一時的に流れるようになっても、根本原因が解決していなければ、何度でもつまりは再発します。
この記事では、これら3つの原因を一つずつ深掘りし、あなたのトイレがなぜしょっちゅう詰まるのか、その謎を解き明かしていきます。
【原因の6割】まずはセルフチェック!無意識にやっているかもしれないトイレつまり再発のNGな使い方
最も割合の高い原因は、やはり日々のトイレの使い方にあります。しかし、これは決してあなたを責めるものではありません。良かれと思ってやっていることや、無意識の習慣が、実はトイレつまりを誘発しているケースが非常に多いのです。まずは、ご自身の使い方に当てはまるものがないか、チェックしてみましょう。
- トイレットペーパーの使いすぎ|節水トイレとの相性が悪いケース
- 「流せる」は嘘?お掃除シートやティッシュが引き起こす詰まりの罠
- よかれと思って…タンクにペットボトルを入れるなどの不適切な節水
- 排水管の経年劣化と汚れの蓄積|見えない配管内部の惨状
- 排水管の勾配不良や設計ミス|そもそも流れにくい構造になっている
- トイレ本体の性能と劣化|節水型トイレが逆効果になる場合も
- 地震や地盤沈下による排水管のズレ・破損
- 庭の木の根が排水管に侵入
- 自分でできる応急処置と限界|ラバーカップの正しい使い方
- 専門業者に相談すべきケース|依頼の判断基準と伝えるべきこと
- 今日から実践!トイレットペーパーの使い方と流してはいけないものリスト
- プロによる定期メンテナンス|排水管カメラ調査や高圧洗浄のすすめ
- 将来のトイレ選びのヒント|詰まりにくいトイレの最新事情
トイレットペーパーの使いすぎ|節水トイレとの相性が悪いケース
一度に大量のトイレットペーパーを流すのは、トイレつまりの典型的な原因です。特に注意が必要なのが、近年の「節水型トイレ」です。
従来のトイレが一度に8〜13Lの水で流していたのに対し、節水型トイレは4.8Lや3.8Lといった少ない水量で効率よく流す設計になっています。そのため、一度に大量のトイレットペーパー(目安として、腕をいっぱいに伸ばした長さ以上)を流すと、水に溶けきる前に排水管のカーブ部分で留まってしまい、つまりの原因となります。
ラバーカップで一時的に押し流せても、溶けきらなかったペーパーの一部が配管内に残っていると、それが芯となって次のつまりを引き起こし、再発につながるのです。
「流せる」は嘘?お掃除シートやティッシュが引き起こす詰まりの罠
「流せるトイレクリーナー」や「流せるおしりふき」といった製品は、非常に便利ですが、トイレつまり再発の大きな原因となり得ます。
これらの製品は、トイレットペーパーと違って水に溶けやすいようには作られていません。水に「ほぐれやすい」だけであり、完全に分解されるわけではないのです。そのため、排水管の内部で引っかかり、後から流れてくる汚物やトイレットペーパーを絡め取り、雪だるま式に大きな詰まりへと成長してしまいます。
「流せる」と書いてあってもなぜ詰まるのか?その詳しい理由はこちらの記事で解説しています。
「流せる」製品で詰まる理由
一度このタイプのつまりが発生すると、ラバーカップでは解消しきれず、原因の芯が残ったままになりがちです。これが、トイレつまりが何度も再発する原因不明の正体であるケースは少なくありません。
よかれと思って…タンクにペットボトルを入れるなどの不適切な節水
水道代を節約するために、トイレのタンクにペットボトルやレンガを入れたり、常に「小」レバーで流したりする習慣はありませんか?実はこの「よかれと思って」の行動が、トイレつまりを再発させる原因になっていることがあります。
トイレは、メーカーが設計した適切な水量と水圧があって初めて、汚物をしっかりと排水管の奥まで押し流すことができます。タンク内の水量を無理に減らすと、汚物を流しきるパワーが不足し、便器のすぐ先や排水管の途中で汚物が停滞してしまいます。
これが蓄積していくことで、頻繁にトイレつまりが再発する原因となるのです。
【原因の3割】あなたのせいじゃない!家の構造・設備に隠されたトイレつまり再発の原因
もし、ご自身の使い方に全く心当たりがないのにトイレつまりが再発する場合、原因はあなたではなく、家やトイレの設備そのものにある可能性が高いです。特に「築20年以上」「新築なのに詰まりやすい」といった場合は、これから解説する原因を疑ってみましょう。
排水管の経年劣化と汚れの蓄積|見えない配管内部の惨状
築年数が20年を超えると、目に見えない排水管の内部では深刻な問題が進行している可能性があります。長年の使用により、尿に含まれるカルシウムが固まった「尿石」や、その他の汚れが少しずつ蓄積し、排水管の内側を狭くしてしまうのです。
まるで血管にコレステロールが溜まるように、配管の内径が狭くなると、水の通り道が細くなります。その結果、少しのトイレットペーパーでもすぐに引っかかってしまい、トイレつまりが頻繁に再発するようになります。これは、どれだけ気をつけて使っていても防ぐことが難しい、構造的な問題です。
排水管の勾配不良や設計ミス|そもそも流れにくい構造になっている
トイレの排水は、排水管の「勾配(傾き)」を利用して、自然に流れていく仕組みです。この勾配が適切でないと、水の流れが悪くなり、汚物が途中で滞留しやすくなります。
- 勾配が緩すぎる:水の勢いが足りず、固形物が流れにくい。
- 勾配が急すぎる:水だけが先に流れてしまい、固形物が取り残される。
これは、新築やリフォーム時の施工ミスが原因であることも。また、長年の地盤沈下によって、知らず知らずのうちに配管の勾配が狂ってしまうケースもあります。「新築なのにトイレが詰まりやすい」という場合は、この原因を疑う必要があるかもしれません。
トイレ本体の性能と劣化|節水型トイレが逆効果になる場合も
トイレつまりの原因が、便器本体にあるケースも考えられます。例えば、マンションの高層階など、もともと水圧が低いご家庭に最新の節水型トイレを設置した場合、性能を十分に発揮できずに詰まりやすくなることがあります。
また、トイレタンクの中にある部品が劣化して、規定量の水が流れなくなっていることも。この場合、流すレバーを操作しても、汚物を押し流すのに十分な水量が供給されず、つまりが再発しやすくなります。見た目では判断がつきにくいため、原因不明のトイレつまりにつながりやすいポイントです。
【原因の1割】心当たりゼロはこれかも?地震や木の根など外部からのトイレつまり再発の原因
使い方にも、家の設備にも特に問題が見当たらない。それでもトイレつまりが再発する…。そんな原因不明のケースでは、家の外に原因が潜んでいる可能性があります。
地震や地盤沈下による排水管のズレ・破損
比較的大きな地震の後に、トイレつまりが頻発するようになったという経験はありませんか?地震の揺れや、ゆるやかな地盤沈下によって、地中に埋まっている排水管がズレたり、継ぎ目が外れたり、破損したりすることがあります。
配管にズレや段差ができると、そこに汚物やトイレットペーパーが引っかかりやすくなります。これも外からは全く見えないため、原因不明の再発トラブルとして、専門家による調査が必要になるケースです。
庭の木の根が排水管に侵入
戸建てにお住まいの場合、庭木の根がトイレつまりの原因になることがあります。植物の根は、水分を求めて地中を伸びていきますが、排水管のわずかな隙間やひび割れから内部に侵入することがあるのです。
管の中に入り込んだ根は、水分と栄養を吸収してどんどん成長し、やがて網の目のように広がって排水管を塞いでしまいます。流れてきた汚物を絡め取り、頑固なつまりを引き起こす、非常に厄介な原因です。
【5分で原因切り分け診断】あなたのトイレつまり、原因はどれ?
ここまで読んできて、「うちの場合はどれだろう?」と思った方も多いのではないでしょうか。そこで、あなたのトイレつまりの再発原因がどこにある可能性が高いか、簡単なチェックリストで診断してみましょう。最も多く当てはまったものが、あなたのケースの根本原因かもしれません。
A:使い方に原因があるかも?
(チェックが3つ以上なら可能性・大)
- 家族の人数が多い、またはトイレの使用頻度が高い
- トイレットペーパーを一度にたくさん使う習慣がある
- 「流せる」タイプのお掃除シートやウェットティッシュをよく流す
- 節水のために、常に「小」レバーで流している
- 小さなお子様がいて、おもちゃなどを落とした可能性がある
B:設備・構造に原因があるかも?
(チェックが3つ以上なら可能性・大)
- 家の築年数が20年以上である
- 最近、トイレだけでなくお風呂やキッチンの水の流れも悪い気がする
- トイレを流したときに「ゴボゴボ」と異音がすることがある
- 新築・リフォームしてから、なぜかトイレが詰まりやすくなった
- ラバーカップを使っても、スッキリ解消した感じがしない
C:外部要因に原因があるかも?
(チェックが1つでもあれば可能性あり)
- 最近、比較的大きな地震があった
- 戸建てで、トイレの近くの庭に大きな木が植えてある
- 大雨が降った後などに、詰まりやすくなる傾向がある
診断結果をもとに、次の章で具体的な対処法を見ていきましょう。
原因別|再発を防ぐための正しい対処法と今すぐやめるべきNG行動
原因の切り分けができたら、次はいよいよ解決策です。ただし、原因によっては自分で対処するとかえって状況を悪化させてしまうことも。「自分でできること」と「プロに任せるべきこと」の線引きをしっかり理解することが、根本解決への近道です。
自分でできる応急処置と限界|ラバーカップの正しい使い方
診断で【A:使い方に原因があるかも?】の可能性が高かった場合は、トイレットペーパーなど水溶性のものが原因の軽度のつまりであれば、ご自身で対処できることがあります。
代表的な道具はラバーカップ(スッポン)ですが、正しい使い方をしないと効果がありません。
- 便器内の水位が高い場合は、給水ポンプなどで水を汲み出す。
- ラバーカップのゴム部分が水にしっかり浸るように調整する。
- 排水口にカップを密着させ、ゆっくりと押し込み、勢いよく引く。
- これを数回繰り返す。
ポイントは「押す」のではなく「引く」力でつまりを吸い上げることです。
ラバーカップ以外にも使える道具はたくさんあります。こちらの記事で比較してみましょう。
トイレつまり解消道具の比較
ただし、これを数回試しても解消しない場合、無理に続けるのは禁物です。つまりを奥に押し込んでしまい、状況を悪化させる危険があります。これが自力対応の限界と心得ましょう。
DIYでの対処には失敗のリスクも伴います。こちらの記事でよくある失敗例を確認してください。
トイレつまりDIYで失敗するケース
専門業者に相談すべきケース|依頼の判断基準と伝えるべきこと
診断で【B:設備・構造】や【C:外部要因】の可能性が高かった場合、または【A】が原因でも自力で解消できなかった場合は、迷わず専門業者に相談しましょう。目に見えない排水管の内部や、地中の問題は、専門的な機材がなければ調査も修理も不可能です。
<すぐに業者を呼ぶべき判断基準>
- ラバーカップを数回試しても、全く流れる気配がない
- 固形物(スマホ、おもちゃ、オムツなど)を流した心当たりがある
- トイレだけでなく、家全体の水の流れが悪い
- 原因が全くわからず、つまりが月に1回以上再発する
- 便器から水が溢れそうになっている
業者を呼ぶべきか迷ったら、こちらの記事で判断基準を詳しくチェックしてください。
トイレつまりで業者を呼ぶべきかの判断基準
業者に連絡する際は、「いつから、どのくらいの頻度で詰まるか」「家の築年数」「何か流した心当たりはあるか」などを伝えると、スムーズに状況を把握してもらえます。
もう二度と繰り返さない!根本からトイレつまりを予防する3つの習慣
原因を特定し、適切に対処できたら、最後に大切なのが「再発させない」ための予防策です。日々のちょっとした心がけで、トイレつまりのリスクは大幅に減らすことができます。
今日から実践!トイレットペーパーの使い方と流してはいけないものリスト
トイレつまり再発の最も多い原因は、やはり日々の使い方です。ご家族全員で以下のルールを共有し、習慣にしましょう。
- トイレットペーパーは一度に大量に流さない(数回に分ける)
- 「流せる」と表記があっても、トイレットペーパー以外は流さない
- ティッシュペーパー、キッチンペーパー、紙おむつ、ペットの砂は絶対に流さない
- 食べ残しや油を流さない
トイレの壁に「流してはいけないものリスト」を貼っておくのも効果的です。
なぜトイレつまりは再発するのか?様々なケースについてはこちらの記事も参考にしてください。
トイレつまりが再発するケースとは?
プロによる定期メンテナンス|排水管カメラ調査や高圧洗浄のすすめ
築年数が古いお住まいや、これまでに何度もつまりを繰り返している場合は、専門業者による定期的なメンテナンスを検討しましょう。
- 排水管カメラ調査:人間の胃カメラのように、配管の内部を直接カメラで確認し、汚れの蓄積具合や破損がないかをチェックします。
- 高圧洗浄:高圧の水を噴射して、配管内にこびりついた尿石や汚れを洗い流します。
3〜5年に一度など、定期的に行うことで、配管を健康な状態に保ち、突然のつまりトラブルを未然に防ぐことができます。
将来のトイレ選びのヒント|詰まりにくいトイレの最新事情
もし、トイレのリフォームや交換を考えているなら、「詰まりにくさ」を基準に選ぶのも一つの手です。最新のトイレには、少ない水量でも強力な水流を生み出して汚れや詰まりを防止する機能が搭載されています。
- トルネード洗浄:渦を巻くような水流で、効率よく洗浄する方式。
- サイホンジェット式:強力なジェット水流で、汚物を吸い込むように排出する方式。
ご自宅の水圧なども考慮し、専門家と相談しながら最適なトイレを選ぶことで、将来のつまりの不安を根本から解消することにつながります。
まとめ:トイレつまり再発の原因を正しく知り、不安のない毎日を
何度も繰り返すトイレつまりは、本当にストレスが溜まるものです。しかし、その原因は「あなたの使い方」だけにあるとは限りません。
- 利用者の行動(約60%)
- 設備・構造の問題(約30%)
- 外部要因(約10%)
このように、自分ではどうしようもない原因が隠れていることも多いのです。大切なのは、この記事の診断チェックリストなどを参考に、ご自身の状況を正しく見極めること。そして、原因が設備や外部要因にあると判断した場合は、無理に自分で解決しようとせず、速やかにプロに相談することです。
原因不明のストレスを抱え続ける必要はありません。根本原因を特定し、適切に対処することで、安心して使えるトイレと、不安のない毎日を取り戻しましょう。
再発を防ぐためにも、水道修理センターでおすすめしている業者へ依頼しましょう。
